ベトナムの両替は「日本で換えない・ダナン空港で換えない」が出発点
ベトナム旅行のドン両替で最初に押さえておきたいのは、日本側で準備するか、ベトナムで両替するかで手元のドン量が大きく変わるということです。全国展開大手(Travelex・三菱UFJ ワールドカレンシーなど)や日本側空港の両替店でベトナムドンを買うと、為替市場の中値と比べて 5 万円換算で 5,000〜12,000 円ぶんが手数料として乗ります。ハノイ・ホーチミン到着後の両替店との差はそのまま手取りの差になる構造です。
ハノイのノイバイ国際空港、ホーチミンのタンソンニャット国際空港は、どちらも 両替店が 10 店舗以上密集するエリア。市街地に出てからわざわざ両替し直す必要はほとんどなく、到着フロアでまとめて済ませる流れが負担も少なくて済みます。
ただし、ダナン国際空港(DAD)だけは例外。閉鎖的な環境で他店と比較されにくく、結果として日本側空港の両替店と同水準かそれ以下のレートになりやすい構造です。ダナン入りなら市街地のハン市場まで持ち越し、それまでの数キロ分はカード決済か小口の事前準備でしのぎます。
Conclusion
3行で言うと、こう。
- 日本では換えない。全国展開大手・日本側空港の両替店はいずれも構造的に不利
- ハノイ・ホーチミン空港なら到着後にまとめて両替。市街地との差はわずか
- ダナン空港は避ける。市街地のハン市場まで持ち越して両替
RATE COMPARISON
ベトナムの両替レート 一覧
ベトナムは現地両替商の rate がドメインベースで取得しにくいため、為替市場の中値(理論上の最良レート)を中央軸に、日本側で買う場合のレート を並べた一覧です。この表の用途は「日本側で換えるとどれくらい不利か」を視覚化すること。中値とのギャップが大きいほど、両替時に乗っている手数料が厚いと読めます。
日本側 主要ロケーション 8地点(為替市場の中値比較)
レート 2026-06-10 12:21
Real rate comparison
| 店舗 | 1万円→ | 評価 |
|---|
50,000円シミュレーション
為替市場の中値ベースで 5 万円換えれば 800 万ドン超になりますが、全国展開大手・日本側空港の両替店で同じ 5 万円を換えると 630〜750 万ドン台 に減ります。5 万円換算で 5,000〜12,000 円ぶんが手数料として消える 計算で、上限はハノイで屋台メシを 60 食以上食べられる規模です。なお この表は「日本側で換えるとどれくらい不利か」の可視化 であり、現地ハノイ・ホーチミン空港の実レート表ではありません。現地空港の実レートは中値に近づき、表中の日本側どの店舗より明確に有利になります。
Best
8,207,250
Wise(中値レート)
Worst
6,329,114
トラベレックス
ベトナムのおすすめ両替方法
ここでは 出発前 → 到着直後 → 滞在中 の時系列で、現実的な選択肢を整理します。ベトナムは韓国や台湾と違って「市内激戦区まで足を運べばトップレート」というモデルではなく、到着空港でほぼ完結するのが特徴。逆に、ダナン入りだけは例外的に市街地待ちが必要です。
1. 出発前に準備するなら
ハノイ・ホーチミン経由なら、日本での事前両替は基本的に不要です。到着フロアで十分有利なレートが拾えるので、無理に日本国内で換える理由がありません。深夜便で空港銀行が閉まっている場合でも、市街地のホテルまでカード決済とタクシーでつなぐ手はありますし、何より日本側で換えると帰国時にドンが余って損する リスクの方が大きいです。
ただし、ダナン直行便を使う方 や、到着直後にタクシーで現金払いしたい方 は別。ダナン空港の両替店は他店と比較されにくい構造でレートが伸びにくいため、最低限の交通費とホテルチェックイン時のチップ相当(5,000〜10,000 円分)は到着前に動ける手段で確保しておく方が安全です。逆に言えば必要なのはそれだけで、5 万円・10 万円規模を日本側で換える意味はどのケースでもありません。
最低限の現金が必要なら Wise デビットカードで現地 ATM 引き出し が現実解。仁川や桃園を経由する場合は経由空港の ATM で少額だけ引き出しておけば、ダナン到着後すぐにタクシーや屋台に対応できます。なお、全国展開大手や日本側空港の両替店もドンは扱っていますが、為替市場の中値と比べて 5 万円換算で 5,000〜12,000 円ぶんが手数料として乗る 水準なので、日本側でまとめて換える価値は薄いです。出発空港が成田・羽田・関空・福岡・中部のどこであっても、結論は「換えるなら少額のみ・本格的には現地」で変わりません。
Alternative · For frequent travelers
Wise デビットカード
ベトナムは現金前提の場面(屋台・タクシー・地方の市場)が多く Wise だけで完結はしませんが、ホテル・大型モール・チェーン系レストランの決済を Wise に寄せれば、現金両替額は大きく減らせます。ATM 引き出しは月の手数料無料枠内なら為替市場の中値に近いレートで受け取れるので、ダナン直行・地方都市メインの方の事前準備 としても使えます。手数料無料枠や ATM 利用条件は時期によって変わるので、最新情報を公式で確認してから準備してください。
2. 出発当日・到着直後なら
ハノイのノイバイ空港・ホーチミンのタンソンニャット空港に到着したら、イミグレーションを抜けて荷物受取の手前 に両替店が密集しています。ハノイは国際線ターミナル 2 の到着フロアに 10 店舗以上、ホーチミンも同水準で並んでいて、迷う余地はほとんどありません。
このとき注意したいのが レート表示の読み方。ベトナムの両替店は「Buy(Buying)」「Sell」の 2 列で表示し、旅行者が見るのは Buy(店が日本円を買い取る側) です。「100 円 → 何ドン」表記なら数字が大きい店、「1 ドン → 何円」表記なら数字が小さい店が有利。全店舗まとめて表示が並んでいる空間 なので、声をかけてくる客引きには付き合わず、3〜4 店ぶんレートを比較してから決めればまず外しません。
両替額の目安は、1 日 5,000〜10,000 円分 を滞在日数掛け。水 20 円・缶コーラ 50 円・ビール 120 円の物価感なので、3〜4 日のハノイ滞在なら 3〜5 万円もあれば足ります。
一方、ダナン国際空港に到着した場合は両替を控えるのが定石です。空港内の両替店は 4 店舗ほど固まっていますが、店頭にレートを表示していない店すら混じっており、観光客中心で他店と比較されにくい立地のため、日本側空港の両替店と同水準かそれ以下のレートになりやすい構造です。同等規模の損失が出る前提で、タクシー代の現金は事前準備か、ホテルにカード決済前提で連絡しておくのが合理的です。
3. 現地で両替するなら
ハノイ・ホーチミンの場合、滞在中に追加で両替する必要はほとんど発生しません。空港でまとめて換えていれば、市街地での両替は「足りなくなったら近場で少しだけ」で十分です。1 日 5,000〜10,000 円分の現金を 1 回で確保しておけば、屋台・タクシー・市場で困る場面はほぼありません。
ハノイ旧市街には Hà Trung 通り・Hàng Bạc 通り という宝石店密集エリアがあり、貴金属店が両替も兼業しています。ベトナムでは「Currency Exchange」と書かれた専業の両替店は少なく、金(Gold)の値札を出している宝石店に飛び込むのが現地流。空港との差は 5 万円換算で 100〜250 円程度しかないので、観光ついでに寄れる距離なら両替してもいい くらいの位置づけで、わざわざ地下鉄やタクシーで遠征するほどではありません。お土産選びでホアンキエム湖周辺を歩くなら、Hàng Bạc 通りはルート上で寄りやすい場所です。
ダナン入りだった場合は話が別で、空港から市街地のハン市場まで約 3km、徒歩でも届く距離。ここまで来れば空港のレートから解放され、ハノイ・ホーチミン空港と同水準のレートが拾えます。空港でホテル送迎を頼むか、ホテルでまとめて立替払いしておいて、市街地に出た後に両替して精算、という動線を組むと無理がありません。ハン市場周辺には宝石店が並んでおり、2 店舗ぶんレートを見比べてから決めれば、空港との差を取り戻せる規模の改善が出ます。
損しないために押さえる3つのルール
時系列の選び方を、シンプルな 3 ルールにまとめると次のようになります。
- 01
日本では換えない、現地空港でまとめて換える
ベトナムドンは 全国展開大手・日本側空港の両替店のレートが構造的に不利 です。為替市場の中値との差は 5 万円換算で 5,000〜12,000 円規模、上限はハノイの屋台 60 食以上に相当する金額。ハノイ・ホーチミン経由なら、日本では換えずに現地空港で全部まとめるのが基本動作です。
- 02
ダナン空港での両替は避ける
ダナン国際空港は他店と比較されにくい立地で、日本側空港の両替店と同水準かそれ以下 のレートになりやすい構造です。ダナン直行便を使う方は、Wise デビットカードで経由空港の ATM から 5,000〜10,000 円分 を引き出しておくか、ホテル送迎・カード決済 で空港から市街地まで持ち越し、ハン市場周辺で両替する動線を組んでください。
- 03
レート表示は『Buy(Buying)』を見る
ベトナムの両替店は Buy / Sell の 2 列表示が基本で、旅行者が見るのは Buy 側。「100 円→何ドン」表記なら数字が大きい店、「1 ドン→何円」表記なら数字が小さい店が有利です。空港の到着フロアでも市街地の宝石店でも、3〜4 店ぶんレートを見比べてから決める のが鉄則。客引きには付き合わず、表示で判断します。
AREAS
エリア別に見るなら
ベトナムは現地両替商の店舗別データがまだ整理しきれていないため、個別エリアページは現状用意していません。代わりに、3 つの主要到着空港の方針を整理しておきます。
主要 3 空港の方針を箇条書きで整理しておきます:
- ハノイ(ノイバイ HAN)・ホーチミン(タンソンニャット SGN):到着フロアに 10 店舗以上の両替店が並ぶエリア。3〜4 店ぶん Buy 表示を見比べて選べば、市街地に出てから両替し直す必要はほぼありません
- ダナン(DAD):他店と比較されにくい立地でレートが伸びにくい構造。市街地のハン市場周辺に持ち越して換えるのが定石で、事前にハノイ経由で換えておくか、現金は最小限にしてカード決済中心で動くのが安全
出発前にできる準備
「ダナン直行で空港両替を使えない」「現地で動き出す前にある程度のドンを持っておきたい」という方は、Wise デビットカードで経由空港の ATM から少額引き出し が現実的な選択肢です。全国展開大手や日本側空港の両替店(成田・関空・羽田・福岡・中部)もドンを扱っていますが、為替市場の中値と比べて 5 万円換算で 5,000〜12,000 円ぶんが手数料として乗る水準で、わざわざ並んで換える価値は薄いのが実情です。
ハノイ・ホーチミン経由の方は、前述の通り日本側での両替は不要。出発前に必要なのは「空港でレートを比較するための心構え」と、Wise デビットなどのカードを用意しておくこと。現金とカードを 5:5 で組み合わせる のがベトナム旅行の標準形です。
FAQ
よくある質問
Q1.ベトナム旅行に必要な現金はいくらくらい? +
1 日 5,000〜10,000 円分 を滞在日数掛けが目安です。水 20 円・缶コーラ 50 円・ビール 120 円の物価感で、屋台や市場メインなら 5,000 円ぶんで 1 日十分回ります。3〜4 日のハノイ滞在なら 3〜5 万円もあれば、お土産代を含めても余裕があります。多めに換えて余らせるより、足りなくなったら市街地の宝石店で追加両替する 方が無駄が少ないです。
Q2.ベトナムでは米ドルを持っていけば使えますか? +
かつてはドル流通の名残がありましたが、現在ベトナム国内のドル流通はほぼ消滅 しています。残っているのはノイバイ空港のイミグレ通過後の店でドル表記が出る程度で、市街地の屋台・タクシー・宝石店はベトナムドンが基本。わざわざ日本でドルを用意してからベトナムでドン両替するメリットはなく、円→ドンの直接両替で問題ありません。
Q3.ベトナムはクレジットカードだけで旅行できますか? +
ホテル・大型モール・チェーン系レストランはほぼカード対応ですが、屋台・市場・タクシー・地方の食堂は現金前提です。クレカと現金の併用が現実的で、現金 3〜5 万円分のドンを到着空港で確保 + 決済はカードに寄せる のが標準的な組合せ。海外決済手数料は VISA/Mastercard で 1.6〜2.2% 程度、ブランドによっては 3.6% 台もあるので、お持ちのカードの料率を出発前に確認しておくとよいです。
Q4.ハノイ市街地の宝石店両替は安全ですか? +
Hà Trung 通り・Hàng Bạc 通りの宝石店両替は 観光客の利用も多く、基本的に問題ない動線 です。ただし、店舗が並びすぎていてどれがどれか分からなくなる という現実的な悩みはあります。ホテルで近場の評判を聞くか、看板に番地が振ってある店(ベトナムでは住所表記が看板に組み込まれていることが多い)を目印にすると探しやすいです。両替後はその場で札の枚数を確認してから店を出る、これだけ守れば大きな失敗は起きません。
Q5.ダナン入りで、どうしても空港で少しだけ両替したい場合は? +
最低限の交通費(空港〜市街地のタクシー代 200〜300 円ぶん)に絞る のが定石です。ホテルがハン市場周辺なら徒歩 3km・タクシーで 1,000 円もかからないので、5,000 円ぶんも換えれば余裕で動けます。ただしダナン空港は店頭にレートを表示していない店すら混じっているので、両替前に必ず Buy の数字を確認し、納得できなければ換えない、という姿勢で臨んでください。
Q6.余ったベトナムドンは日本で円に戻せますか? +
戻せますが、レートは圧倒的に悪いです。ベトナムドンは日本側で換金するときの逆レートも構造的に不利で、5 万円ぶん戻すと数千円規模で目減りします。できれば現地で使い切るか、空港免税店でお土産に変えるか、次のベトナム旅行用に取っておく のが合理的。少額(数千円ぶん)なら、思い出として保管しておく方が満足度は高いです。