旅する両替手帳 — Field Notes on Travel Currency Exchange
ブダペスト国会議事堂のブルーアワー夜景。ドナウ川越しに鎖橋とともに点灯し、川面に映り込む晩秋の夕景。
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ハンガリーの両替

EU 加盟国だが通貨はユーロではなくフォリント
日本ではほぼ換えず、ブダペスト市街地でまとめて両替します。

レート 2026-06-10

公開 2026-06-10

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ハンガリーの両替は「最良レート探し」より「日本側を外す」

ハンガリー旅行で最初に押さえたいのは、ハンガリーは EU 加盟国ですが通貨はユーロではなくフォリント(HUF / Ft) だということです。「東欧のパリ」と呼ばれる首都ブダペスト中心の独自通貨で、ユーロを持って行っても市街地では両替が必要になります。ポーランドやチェコと同じ「EU だけどユーロじゃない」勢で、スイスのように EU 非加盟でフラン独自路線を取る国とも区別が必要です。

そのうえで、フォリントは 日本国内のレートが構造的に不利。日本の空港でフォリントを買うと、ブダペスト市街地の両替店との差は 5 万円換算で 7,000〜9,000 円規模 で動きます。日本側で多めに換えてもメリットはほぼなく、現地ブダペストで両替するだけで自動的に有利になる構図です。

両替できる場所も日本側は限定的で、フォリントを扱うのは成田・関空・中部空港の両替店などごく一部。全国展開の大手両替店も基本的に取扱がありません。最低限の到着時用だけ郵送で確保し、本格的な両替はブダペスト到着後に回す動線が、レート面でも手間の面でも一番素直です。

Conclusion

3行で言うと、こう。

  • ハンガリーは EU 加盟だがユーロ非導入。通貨は独自のフォリント(HUF)
  • 日本では換えない。フォリントは日本側のレートが構造的に不利
  • ブダペスト市街地でまとめて両替。ただし手数料込みの実質レートを必ず確認

RATE COMPARISON

ハンガリーの両替レート 一覧

ハンガリーは現地両替商の rate がドメインベースで取得しにくいため、為替市場の中値を中央軸に、日本側で買う場合のレート を並べた一覧です。この表の用途は「日本側で換えるとどれくらい不利か」を視覚化すること。中値とのギャップが大きいほど、両替時に乗っている手数料が厚いと読めます。

日本側 主要ロケーション・カード決済(中値比較)

レート 2026-06-10 12:21

Real rate comparison

店舗 1万円→ 評価

50,000円シミュレーション

中値ベースで 5 万円換えれば 11 万フォリント超になりますが、日本国内の両替で同じ 5 万円を換えると 8 万フォリント前後5 万円換算で 7,000〜9,000 円ぶんが手数料として消える 計算で、これはブダペストでビッグマックセットを 14〜18 食分ぶん食べられる規模です。なお この表は「日本側で換えるとどれくらい不利か」の可視化 であり、現地ブダペスト市街地の実レート表ではありません。現地市街地の優良両替店の実レートは中値に近づき、表中の日本側どの店舗より明確に有利になります。

Best

96,087

Wise(中値レート)

Worst

79,365

トラベレックス

ハンガリーのおすすめ両替方法

ここでは 出発前 → 到着直後 → 滞在中 の時系列で、現実的な選択肢を整理します。ハンガリーは韓国や台湾と違って「日本でも空港でもそこそこ」というモデルではなく、ブダペスト市街地で換えてはじめてまともなレートになるのが特徴。日本側でも空港側でも、最低限の用意しかしないのが基本です。

1. 出発前に準備するなら

ハンガリー入りなら、日本での事前両替は本当に最低限にとどめます。日本国内でフォリントを扱う両替店自体が限定的で、成田・関空・中部空港の両替店などごく一部のみ。レートも構造的に悪く、5 万円・10 万円規模を日本側で換えると、ブダペスト市街地との差で数千円〜1 万円規模の損が出ます。

ただし、深夜便・早朝便でリスト・フェレンツ国際空港(BUD)に到着する方 や、到着直後にタクシーで現金払いしたい方 は別。空港から市街地までは Bolt(東欧で主流の配車アプリ、Uber は使えません)でクレカ決済できますが、念のためタクシー代とホテルチェックイン時の小銭程度(5,000 円分前後)を日本側で確保しておくと安心です。

最低限の現金が必要なら Wise デビットカードで経由空港の ATM から少額引き出し が現実解。日本の空港の両替店もフォリントを扱う店舗は限られており、レート差も誤差レベルなので、わざわざ並んで換える価値は薄いです。出発空港が成田・関空・羽田・中部のどこであっても、結論は「日本側は最低限・本格的にはブダペスト市街地」で変わりません。

· For frequent travelers

Wise デビットカード

ハンガリーはホテル・大型レストラン・スーパー・地下鉄チケットなど カード決済対応が広めの国 で、Wise だけでもかなりの場面をカバーできます。現金が必要なのは屋台・小さな食堂・チップ程度なので、現金両替額を 1 日 5,000 円ぶん × 滞在日数まで圧縮 する設計も十分現実的です。深夜便・早朝便で BUD 到着の方の事前準備 としても、経由空港 ATM での少額引き出しが使えます。手数料無料枠や ATM 利用条件は時期で変わるので、最新情報を公式で確認してから準備してください。

2. 出発当日・到着直後なら

リスト・フェレンツ国際空港(BUD)に到着したら、空港内の両替はできるだけ少額に抑えます。BUD のレートはブダペスト市街地より明確に悪く、最低限の交通費以外を空港で換える理由はありません。空港から市街地(ペスト中心部)までは 配車アプリ Bolt で 30 分前後・3,000〜5,000 円 で出られるので、Wise デビットや手持ちのクレカを Bolt に登録しておく のが一番ラクです。

どうしても現金が必要なら、到着フロアの両替店で 5,000〜10,000 円ぶんだけ 換えて、ホテル到着後に市街地で本格的に追加する流れに分けます。BUD で 5 万円・10 万円をまとめて換えてしまうと、市街地で換えた場合との差で 7,000〜9,000 円規模の損になり、その後の挽回はできません。

ブダペスト市街地に出たら、ペスト側のヴェレシュマルティ広場周辺・ブダペスト・ニューガティ駅周辺 に両替店が密集しています。観光ルートに自然に組み込まれる立地なので、ホテルチェックイン後に最初の散策ついでに 1 軒立ち寄れば、それで滞在中の現金は概ね揃います。両替額の目安は、1 日 5,000〜8,000 円分 を滞在日数掛け。物価感はビッグマック単品 335 円・タクシー基本料金 260 円・1km あたり 111 円と、西欧諸国に比べて明確に安い水準です。

3. 現地で両替するなら

ブダペスト市街地の両替店で必ず確認したいのが、「表示レート」と「手数料込みの実質レート」が違う ことです。ハンガリーは両替店の慣習として、良いレートを大きく表示しつつ、別途数% の手数料を取る店 が珍しくありません。表示の数字だけで決めず、「この金額を換えたら手元にいくら来るか」を必ず聞く か、店頭の小さい字の「Commission(手数料)」表記を確認してから換金します。

レートが良い店として知られているのは Correct Change(ハンガリー全土に支店があり信頼性高め)、Gold Change(市庁舎隣・有名なニューヨークカフェ近くで観光ルートに組み込みやすい)、HANIFA CHANGE(リバティ―スクエア/コシュート・ラヨシュ広場近くの 1 店舗のみ)あたり。Iblachange Pénzváltó も比較表で名前が挙がる優良店です。これらの店は手数料込みでもブダペスト平均より明確に有利なので、観光ついでに歩ける範囲なら最初に寄ってまとめて両替してしまうと、滞在中に何度も両替する手間がなくなります。

なお、周辺ユーロ圏(ドイツ・オーストリア・チェコ)に陸路で抜ける場合、ハンガリーでユーロに両替するという選択肢もあります。物価が安く両替手数料も控えめな東欧ハブとして、ハンガリー経由でユーロを得るとレートが有利になることがある、という現地のテクニックです。短距離の周遊旅行で「ブダペスト → ウィーン」のような動線を組むなら、最後にハンガリーでユーロを少し作ってから出国 する手は覚えておいて損がありません。

損しないために押さえる3つのルール

時系列の選び方を、シンプルな 3 ルールにまとめると次のようになります。

  1. 01

    日本では換えない、ブダペスト市街地でまとめて換える

    ハンガリーフォリントは 日本側のレートが構造的に不利 で、扱う両替店も成田 GPA・関空直営・空港 Travelex などごく一部に限られます。中値と日本側両替の差は 5 万円換算で 7,000〜9,000 円規模、これはブダペストのビッグマックセット 14〜18 食分に相当する金額。日本では深夜便・早朝便用の最低限だけ用意し、本格的な両替はブダペスト市街地でが基本動作です。

  2. 02

    リスト・フェレンツ国際空港(BUD)では本格両替しない

    BUD のレートはブダペスト市街地より明確に悪いです。空港から市街地までは Bolt(配車アプリ)でクレカ決済可能なので、空港での両替は最低限のチップ・小銭程度に絞り、ペスト側の両替店密集エリアまで持ち越すのが正解。市街地に出てしまえば徒歩圏に複数の両替店が並んでいるので、選び直す手間もほとんどかかりません。

  3. 03

    表示レートではなく『手数料込みの実質レート』を確認する

    ハンガリーの両替店は 別途手数料(Commission)を取る慣習 があり、表示レートだけ見て決めると実質レートが大きく変わることがあります。「この金額を換えたら手元にいくら来るか」を必ず聞く か、店頭の Commission 表記を確認してから換金します。Correct Change・Gold Change・HANIFA CHANGE などの優良店は手数料込みでも市街地平均より明確に有利で、観光ついでに 1 軒立ち寄ってまとめて換えるのが一番効率的です。

AREAS

エリア別に見るなら

ハンガリーは現地両替商の店舗別データがまだ整理しきれていないため、個別エリアページは現状用意していません。代わりに、主要な拠点の方針を整理しておきます。

  • ブダペスト市街地(ペスト側中心部):ヴェレシュマルティ広場周辺・ニューガティ駅周辺に両替店が密集。Correct Change・Gold Change・HANIFA CHANGE などの優良店が観光ルート上にあり、手数料込みの実質レートを確認してから換金します
  • リスト・フェレンツ国際空港(BUD):レートはブダペスト市街地より明確に悪く、最低限の両替に留めるのが鉄則。空港から市街地までは配車アプリ Bolt でクレカ決済が便利

出発前にできる準備

「BUD 深夜便・早朝便で空港両替を使いにくい」「現地で動き出す前にある程度のフォリントを持っておきたい」という方は、Wise デビットカードで経由空港の ATM から少額引き出し が現実的な選択肢です。日本の空港の両替店もフォリントを扱う店舗は限られており、レート差も誤差レベルなので、わざわざ並んで換えるメリットは薄いのが実情です。

カード決済を中心に組む方は、Wise デビットを 1 枚用意しておく のがハンガリーでは特に有効です。ホテル・大型レストラン・スーパー・地下鉄チケットなどカード対応が広く、現金両替額を 1 日 5,000 円ぶん × 滞在日数まで圧縮できれば、ブダペスト市街地での両替も気軽な少額で済みます。現金とカードを 3:7 で組み合わせる のがハンガリー旅行の標準形です。

FAQ

よくある質問

Q1.ハンガリーは EU 加盟国だからユーロが使えますか? +
A.

ハンガリーは EU 加盟国ですが、ユーロは導入していません。通貨は独自のハンガリーフォリント(HUF / Ft)です。ホテルや一部の観光地ではユーロを受け付けることもありますが、レートは店側に有利な水準で設定されており、屋台・市場・地下鉄・タクシーなど日常の場面ではフォリントが基本。ユーロを持って行くより、ブダペスト市街地で円→フォリントを直接両替する のが一番素直です。ポーランド・チェコと同じ「EU だがユーロ非導入」勢で、スイスのような EU 非加盟独自通貨国とも別のグループになります。

Q2.ハンガリー旅行に必要な現金はいくらくらい? +
A.

1 日 5,000〜8,000 円分のフォリント を滞在日数掛けが目安です。ビッグマック単品 335 円・タクシー基本料金 260 円・1km あたり 111 円という物価感で、屋台や市場メインなら 5,000 円ぶんで 1 日十分回ります。3〜4 日のブダペスト滞在なら 2〜3 万円もあれば、お土産代を含めても余裕があります。多めに換えて余らせるより、足りなくなったら市街地の優良両替店で追加する 方が無駄が少ないです。カード決済が広く効くので、現金は屋台・小さな食堂・チップ用と割り切るのが賢い設計です。

Q3.ハンガリーはクレジットカードだけで旅行できますか? +
A.

ホテル・大型レストラン・スーパー・地下鉄チケット・配車アプリ Bolt はカード対応で、東欧の中ではかなり広めです。屋台・小さな食堂・市場・チップ程度は現金(フォリント)が必要ですが、Wise デビットなど 1 枚用意しておけばカード決済比率はかなり上げられます。海外決済手数料は VISA / Mastercard で 1.6〜2.2% 程度、ブランドによっては 3.6% 台もあるので、お持ちのカードの料率を出発前に確認しておくとよいです。現金 2〜3 万円分のフォリントを市街地で確保 + 決済はカードに寄せる のが標準的な組合せです。

Q4.ブダペスト市街地の両替店で気をつける点は? +
A.

「表示レート」と「手数料込みの実質レート」が違う 点です。ハンガリーの両替店は別途手数料(Commission)を取る店が珍しくなく、表示の数字だけで決めると換金後の手取りが大きくぶれることがあります。「この金額を換えたら手元にいくら来るか」を換金前に必ず聞く か、店頭の Commission 表記を確認します。Correct Change・Gold Change・HANIFA CHANGE などの優良店は手数料込みでも市街地平均より明確に有利で、観光ついでに歩ける立地。両替後はその場で札の枚数を確認してから店を出る、これだけ守れば大きな失敗は起きません。

Q5.ブダペストから周辺国に陸路で抜ける場合、ユーロも用意しておくべき? +
A.

ブダペストでユーロに両替するという選択肢があります。ハンガリーは物価が安く両替手数料も控えめな東欧ハブで、円→フォリント→ユーロのレートがハンガリー国内で完結する形だと、日本でユーロを買うより有利になることがあります。「ブダペスト → ウィーン」「ブダペスト → プラハ」のような周遊なら、滞在最終日に手元のフォリントをユーロに替えてから出国 する流れも現実的。ただし周辺国がチェコ(コルナ)・ポーランド(ズロチ)の場合はユーロが使えないので、行き先の通貨を確認 してから判断してください。

Q6.余ったハンガリーフォリントは日本で円に戻せますか? +
A.

戻せますが、レートは構造的に不利です。フォリントは日本側で換金するときの逆レートも明確に劣る水準で、5 万円ぶん戻すと数千円規模で目減りします。できれば現地で使い切るか、空港免税店でお土産に変えるか、次のヨーロッパ旅行用に取っておく のが合理的。少額(数千円ぶん)なら、思い出として保管しておく方が満足度は高いです。前述の通り、ブダペスト最終日にユーロへ替えておく動線が組めるなら、それが余りを最小化する一番賢い方法です。

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