旅する両替手帳 — Field Notes on Travel Currency Exchange
マニラ湾の夕景。Roxas Boulevard 沿いの椰子並木がシルエットになり、レイヤー状の熱帯雲が黄金色に染まる海面、地元住民が夕涼みする。
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フィリピンの両替

マニラの市内両替商が現地で最良、日本側は全国展開大手と空港の両替店が中心
初めての方は外貨両替ドルユーロで事前準備しておくと、現地で歩き回らずに済みます。

レート 2026-06-10

公開 2026-05-30

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両替ガイド トップ

フィリピンの両替は、レートと治安をどう両立させるか

フィリピン旅行で押さえておきたいのは、レートが良い場所と動きやすい場所が同じではないということです。マニラの市内両替商(マカティ・エルミタや SM モール内など)は現地で最も良いレートが出やすい一方で、在フィリピン日本大使館は空港・空港周辺での両替や流しのタクシー利用について継続的に注意喚起を出しています。

日本側に目を移すと、全国展開大手(Travelex・三菱UFJ ワールドカレンシーなど)と日本側空港の両替店は、PHP では 5 万円換算で 5,000〜8,000 円ぶんの手数料が乗ります。これに対して、郵送型の 外貨両替ドルユーロ(doru.jp) は同じ 5 万円で約 2,500 円の手数料に収まり、大手や空港と比べて 5 万円換算で約 2,700〜5,500 円ぶん安い水準です。海外決済手数料が 3.85% 乗ったクレカと比べると、外貨両替ドルユーロは円換算でほぼ同等帯(5 万円換算で数十円差)に着地します。

そこで現実的な落としどころが二択になります。初めての方は、外貨両替ドルユーロで日本国内の事前準備に寄せる慣れている方はマニラ市内の両替商で換える、または空港に着いてから安全な動線で銀行の両替店を使う。レートの絶対値ではなく、現地で歩き回るリスクをどこで降ろすかで判断すると整理しやすい構図です。

Conclusion

3行で言うと、こう。

  • 初めての方は外貨両替ドルユーロで日本側に寄せる。全国展開大手・日本側空港と比べて 5 万円換算で約 2,700〜5,500 円ぶん安く、現地に着いてから歩き回らずに済む
  • 慣れている方はマニラ市内の両替商か、現地空港の銀行の両替店。市内(マカティ・エルミタ・SM モール内)が現地で最良、空港は安全動線とのトレードオフで選ぶ
  • 両替後はその場で札の枚数と質感を確認。現金は分散して持ち、Wise デビットを併用すれば持ち歩く現金量を減らせる

RATE COMPARISON

フィリピンの両替レート 一覧

現地マニラ・セブの市内両替商は独自ドメインを持たない店舗が多く、日次の実測レートが取得できません。そこで本表は 為替市場の中値を基準に、日本側で買う場合のレートを並べたものです。この表の役割は「日本側で換える選択肢同士でどれくらい差があるか」と「為替市場の中値からどれくらい不利か」を視覚化することで、現地マニラ・セブの実レート表ではありません。

日本側 主要ロケーション(為替市場の中値との比較)

レート 2026-06-10 12:21

Real rate comparison

店舗 1万円→ 評価

50,000円シミュレーション

為替市場の中値で 5 万円を換えれば理論上は約 1 万 9 千 PHP になります。外貨両替ドルユーロで同じ 5 万円を換えると約 1 万 8 千 PHP 弱(5 万円換算で約 2,500 円の手数料)。一方、全国展開大手や日本側空港の両替店では、店舗によって 5,000〜8,000 円ぶんが手数料として消えます外貨両替ドルユーロは全国展開大手・日本側空港と比べて 5 万円換算で約 2,700〜5,500 円ぶん安い水準で、現地マニラの市内両替商や現地空港の銀行の両替店には及ばないものの、日本側で確保できる選択肢の中では明確に有利な位置にあります。

Best

18,308

外貨両替ドルユーロ

Worst

16,026

福岡空港(福岡銀行)

フィリピンのおすすめ両替方法

ここでは 出発前 → 到着直後 → 滞在中 の時系列で、現実的な選択肢を整理します。フィリピンは韓国や台湾と違って「市内に行けば誰でも勝てる」モデルではなく、現地で歩き回るリスクをどこで降ろすかで方針が割れるのが特徴です。

1. 出発前に準備するなら

フィリピンが初めての方や、現地で両替商を探して歩き回る前提を取りたくない方は、日本国内で外貨両替ドルユーロの郵送を済ませておくのが現実解です。全国展開大手・日本側空港の両替店と比べて 5 万円換算で約 2,700〜5,500 円ぶん安く、海外決済手数料 3.85% 上乗せのクレカと比べてもほぼ同等帯。日本国内の選択肢の中では、PHP において明確に有利な位置にあります。

外貨両替ドルユーロは 3 万円以上から利用でき、10 万円未満は送料 400 円。事前申込・自宅受取の動線で、深夜便・早朝便で出発する場合も焦らずに済みます。フィリピンは現金前提の場面が多く、到着直後にタクシーで現金払いする場面も発生するため、最低限のペソが手元にある状態で出発できると初動がラクです。

なお、現地マニラ市内の両替商(マカティ・エルミタ・SM モール内など)は、為替市場の中値に近い水準まで詰められる店舗もあり、レートの絶対値だけ見れば日本国内のどの選択肢より有利です。「現地で換えるほうがレートで得」は事実ですが、現地で歩き回るリスクと天秤にかける形になります。

Alternative · For pre-departure prep

外貨両替ドルユーロ

フィリピンは大使館から 空港内・空港周辺での両替を控えるよう注意喚起が出ているレベルの環境です。空港の両替店を経由せず自宅まで届く郵送型の選択肢は、現金を持って空港を歩く時間を最小化できる点で、それだけで治安面の安心材料になります。出発前準備派向けの選択肢として、全国展開大手・日本側空港と比べて 5 万円換算で約 2,700〜5,500 円ぶん安いレートで、自宅でペソを受け取れます。

Alternative · For frequent travelers

Wise デビットカード

現金両替自体を減らしたい方には、Wise デビットカードという選択肢もあります。フィリピンは屋台・タクシー・地方の市場で現金前提の場面が多く Wise だけでは完結しませんが、ホテル・大型モール・チェーン系レストランの決済を Wise に寄せれば、現金として持ち歩くペソの量を半分以下に抑えられるため、ひったくり対策としても効きます。手数料無料枠や ATM 利用条件は時期によって変わるので、最新情報を公式で確認してから準備してください。

2. 出発当日・到着直後なら

フィリピンに慣れている方や、現地で動き回る前提を持てる方は、マニラ・ニノイアキノ国際空港、セブ・マクタン国際空港の銀行の両替店(BPI / Metrobank が代表的)でまとめて両替するのが選択肢になります。空港でも市内の両替商よりは少し劣るものの、日本側で換えるより明らかに有利な水準です。

ただし、マニラ国際空港は到着時のトラブル頻発エリアとしても知られています。在フィリピン日本大使館は「予め手配した車輌を使用、流しのタクシーは使わない、空港内での両替は控える」を継続的に呼びかけており、手荷物カートから車輌へ積み替え中に共犯者数名で囲まれて鞄を盗られる事案が複数報告されています。空港で両替する場合も、両替直後に大金を表に出さず、すぐに車輌に乗り込む動線を意識してください。

両替額の目安は、1 日あたり 2,000〜4,000 ペソ(節約志向)か、4,000〜8,000 ペソ(快適志向) を滞在日数掛け。コーラ 77 円・タクシー初乗り 84 円の物価感で、3〜4 日のセブ滞在なら 2〜3 万円ぶんもあれば現金面では十分回ります。多めに換えて持ち歩くより、足りなくなったらモール内の両替商で追加する方が、治安面でも余裕の面でも有利です。

3. 現地で両替するなら

滞在中の追加両替は、マニラなら市内の両替商(マカティ・エルミタ・SM モール内など)、セブならアラヤ・センター・セブ内の両替商を使うのが定石です。市街地の独立店舗が現地で最良のレートを出す傾向はありますが、最良店を探して街を歩き回ること自体が治安リスクで、観光の時間ロスも大きい。モール内なら警備員も常駐しており、両替後にそのままモール内で過ごせば現金を持って外を歩く時間を最小化できます。

注意したいのは 両替時の偽札・ごまかしリスク。実際にマンダウエイ市のモールでは「3,000 ペソの両替を持ちかけられて応じたら、買い物時に偽札と判明」した事例も報告されています。両替店内であっても、両替後はその場で札の枚数と質感を確認してから店を出る、これだけ守れば被害リスクは大きく下げられます。新札のシャープな手触り、透かし、銀行印の濃さを軽くチェックする習慣だけ持っておくと安心です。

セブ国際空港内でも、両替の列に並んでいた邦人がショルダーバッグを開けられパスポート盗難の事案が大使館報告に上がっています。空港・モールであっても 100% 安全というわけではなく、両替の瞬間は周囲への注意が薄くなることを前提に、バッグは前に抱える・荷物から目を離さない、という基本動作を徹底してください。

損しないために押さえる3つのルール

時系列の選び方を、シンプルな 3 ルールにまとめると次のようになります。

  1. 01

    初めての方は外貨両替ドルユーロで日本側に寄せる

    フィリピンは大使館から 空港内・空港周辺での両替を控えるよう 継続的に注意喚起が出ている環境です。初めての方は外貨両替ドルユーロの郵送で、出発前に必要分を手元に確保しておくのが合理的。全国展開大手・日本側空港の両替店と比べて 5 万円換算で約 2,700〜5,500 円ぶん安い水準で、現地で歩き回らずに済みます。

  2. 02

    慣れている方はマニラ市内、または現地空港の銀行の両替店

    フィリピンに慣れている方は、マニラ市内の両替商(マカティ・エルミタ・SM モール内など)が現地で最良。空港派なら マニラ・セブ空港の銀行の両替店(BPI / Metrobank が代表的)でまとめて両替する選択肢があります。ただしマニラ空港は 手荷物積み替え中の盗難事案が複数報告されているため、両替直後の動線(車輌までの移動)に注意してください。

  3. 03

    両替後は必ずその場で札を確認、現金は分散して持つ

    偽札混入とごまかしリスクはフィリピン両替の現実的な脅威です。両替店内であっても、両替後はその場で札の枚数と質感を確認してから店を出る習慣を徹底してください。また、現金は財布とサブポーチに分散しておくと、ひったくりに遭っても被害を限定できます。Wise などのカードを併用して、現金として持ち歩くペソの量自体を減らすのも有効です。

AREAS

エリア別に見るなら

フィリピンは現地両替商の店舗別データがまだ整理しきれていないため、個別エリアページは現状用意していません。代わりに、主要 2 都市の方針を整理しておきます。

  • マニラ(ニノイアキノ MNL):市内の両替商(マカティ・エルミタ・SM モール内など)が現地で最良のレート。慣れている方向けで、不安なら空港の銀行の両替店でまとめて済ませる。空港到着後の車輌動線にも注意
  • セブ(マクタン CEB):アラヤ・センター・セブなど大型モール内の両替商が無難な選択肢。空港の銀行の両替店も使いやすく、慣れていない方にも勧めやすい。ただしモール内・空港内であっても 両替直後は荷物に注意
  • 初めての方共通:出発前に外貨両替ドルユーロの郵送で 3〜5 万円分のペソを確保 → 現地ではモール内・空港内に絞って必要分だけ追加、の二段構えが合理的

出発前にできる準備

「初めてのフィリピンで現地に飛び込むのは不安」「現地で両替商を探し回る時間を節約したい」という方は、外貨両替ドルユーロの郵送が第一候補です。日本の空港の両替店も成田・羽田・関空・福岡・中部いずれも対応していますが、全国展開大手・日本側空港と比べて、外貨両替ドルユーロは 5 万円換算で約 2,700〜5,500 円ぶん安い位置にあり、わざわざ空港の両替店に並ぶ意味は薄いのが実情。深夜便・早朝便で空港営業時間外の場合は、なおさら郵送のほうが動きやすくなります。

慣れている方は、マニラ市内の両替商、または現地空港の銀行の両替店に直行する前提で出発前は最小限の準備にとどめ、必要なら Wise デビットを 1 枚持っておくと現金両替を半分以下に抑えられます。現金とカードを 4:6 程度で組み合わせるのが、フィリピン旅行の標準形です。

FAQ

よくある質問

Q1.フィリピン旅行に必要な現金はいくらくらい? +
A.

1 日あたり 2,000〜4,000 ペソ(節約志向)か、4,000〜8,000 ペソ(快適志向) を滞在日数掛けが目安です。コーラ 77 円・タクシー初乗り 84 円・マクドナルドのビッグマックセット 399 円の物価感で、3〜4 日のセブ滞在なら 2〜3 万円ぶんで十分回ります。多めに換えて持ち歩くより、足りなくなったらモール内で追加両替する方が、治安面でも有利です。

Q2.マニラとセブで両替方針は変えるべきですか? +
A.

基本方針は同じですが、土地勘の付きやすさで難易度が違います。セブはアラヤ・センター・セブのような大型モールが分かりやすく、空港もマクタン側で動線がシンプル。一方マニラは市街地が広く、市内の両替商(マカティ・エルミタ・SM モール内など)に足を運ぶには相応の慣れが必要です。初めての方はマニラでもセブでも、外貨両替ドルユーロの郵送で事前準備し、現地では空港・モール内に絞って追加するのが無難で、市内の両替商は次回以降の選択肢として温存するのが合理的です。

Q3.フィリピンはクレジットカードだけで旅行できますか? +
A.

ホテル・大型モール・チェーン系レストランはほぼカード対応ですが、屋台・タクシー(特にメーター不使用の流し)・地方の市場は現金前提です。クレカと現金の併用が現実的で、現金 2〜3 万円分のペソを用意 + 決済はカードに寄せるのが標準的な組合せ。海外決済手数料はカードによって 1.6〜3.85% 程度の幅があり、為替市場の中値からの実測ギャップで見ると 5 万円換算で 1,000〜2,500 円ぶん。お持ちのカードの料率を出発前に確認しておくとよいです。

Q4.マニラ国際空港でいきなり両替するのは安全ですか? +
A.

空港内の銀行の両替店(BPI / Metrobank が代表的)自体は機能していますが、大使館は 「空港内での両替は控える」を継続的に推奨しています。理由は空港内・到着フロアでの邦人被害事案が複数報告されているため。どうしても空港で換えるなら、両替直後に大金を表に出さず、予め手配した車輌(ホテル送迎やチャーター)まで一気に移動してください。流しのタクシー利用は避けるのが鉄則です。

Q5.現地市街地の両替商は本当に危ないんですか? +
A.

店舗そのものはレートが良く魅力的ですが、両替を頼まれて応じたら偽札と判明といった事案が大使館報告に上がっています。両替店内であっても、両替後はその場で札の枚数と質感を確認してから店を出る、両替商から離れた後も周囲に注意を払う、という基本動作が前提条件です。フィリピンに慣れていない方は、市内の両替商を狙う数%のレート差より、外貨両替ドルユーロの郵送 + 現地空港・モール内の組み合わせで動きやすさを取るのが合理的です。

Q6.余ったフィリピンペソは日本で円に戻せますか? +
A.

戻せますが、レートは構造的に不利です。フィリピンペソは日本側で円に戻すときの逆レートも厚めの手数料が乗り、5 万円ぶん戻すと数千円規模で目減りします。できれば現地で使い切るか、空港免税店でお土産に変えるか、次のフィリピン旅行用に取っておくのが合理的。少額(数千円ぶん)なら、思い出として保管しておく方が満足度は高いです。

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