旅する両替手帳 — Field Notes on Travel Currency Exchange
アンコールワットの夜明け。西側の堀越しに五塔のシルエットが映り込み、空が紫からオレンジへ移る朝焼け。蓮池と椰子が前景に。
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カンボジアの両替

カンボジアでは円→リエルではなく、日本で米ドルに換えて持っていく
観光地の値札もメニューも基本ドル建てで、リエルはおつりだけで足ります。

レート 2026-06-10

公開 2026-06-01

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カンボジアの両替は「リエル両替」より「米ドル準備の最良ルートを探す」

カンボジア旅行で最初に押さえたいのは、現地の通貨はリエルだが、実際に流通しているのは米ドル という構造です。シェムリアップ・プノンペンの観光地はメニューも値札もドル建てが標準で、リエルが返ってくるのは 1 ドル未満のおつりだけ。両替で意識すべき通貨はリエルではなく米ドルになります。

そして米ドルは日本国内でも入手手段が豊富で、しかも日本側の USD 両替レートと現地カンボジア銀行の USD レートはほとんど差がありません。日本で米ドルにしてから持参するのが、レート的にも治安的にも一番シンプルで、ここを理解しているかどうかでカンボジア旅行の現金準備は半分以上が片付きます。

逆に、日本国内でリエルを直接扱う両替所はほぼ存在しないため、リエルを準備しようとして詰まる場面は少なくありません。リエルは現地のおつりで自然に手に入る前提で動き、両替の主役は米ドル、という整理で進めるのがカンボジアの正解です。

Conclusion

3行で言うと、こう。

  • カンボジアでは米ドルが主流通貨、リエルはおつりで自然に入手
  • 日本で米ドルに両替して持参。日本側 USD レートは現地と大差ない
  • 日本側の準備手段は外貨両替ドルユーロが現実解、空港の両替店も使えるが急ぐ理由はない

RATE COMPARISON

カンボジアの両替レート 一覧

カンボジアで使うのは米ドルなので、日本国内で米ドルを買うときのレート を為替市場の中値と並べた一覧です。この表の用途は「日本で USD を用意するならどこが現実的か」を視覚化することで、リエルのレートではない点に注意してください。米ドルは日本側でも豊富に扱いがあり、表中の店舗差はそれほど大きくありません。

日本側 USD 主要ロケーション 10 地点(中値比較)

レート 2026-06-10 12:21

Real rate comparison

店舗 1万円→ 評価

50,000円シミュレーション

中値ベースで 5 万円換えれば 315 ドル前後になりますが、日本国内の店頭両替で同じ 5 万円を換えると 302〜310 ドル台にとどまります。5 万円換算で 700〜2,000 円ぶんが手数料として消える 計算で、これはシェムリアップで観光客向けディナー 1〜2 食分に相当する規模です。なお、現地カンボジア銀行(ACLEDA・CANADIA)の USD レートは日本側の外貨両替ドルユーロとほぼ同水準で、無理に現地で換える必要はありません。米ドルは日本側で揃えて持っていく前提で動けば、レートで損をする要素はほぼ消えます。

Best

312

Wise(中値レート)

Worst

301

VISA(海外決済手数料3.63%)

カンボジアのおすすめ両替方法

ここでは 出発前 → 到着直後 → 滞在中 の時系列で、米ドルとリエルそれぞれの確保ルートを整理します。カンボジアは韓国・ベトナムのように「現地に着いてから両替で勝負」という国ではなく、出発前の米ドル準備でほぼ決着する点が大きな特徴です。

1. 出発前に米ドルを準備するなら

カンボジアの両替準備は、出発前にどれだけ米ドルを揃えておけるかで 9 割決まると言っても言い過ぎではありません。3 泊 4 日の観光なら 1 人 700 ドル前後(10 万円相当)が標準的な持参額で、内訳は到着ビザ 30 ドル、空港〜市街地のタクシー 10 ドル前後、アンコールワット 3 日券 62 ドル、トゥクトゥク 1 日 30〜40 ドル、食事は 1 食 10 ドルから観光客向けディナーで 30 ドル前後、というのが現地相場の目安です。

日本側の USD 両替手段は選択肢が多く、外貨両替ドルユーロの郵送サービスが現実的な第一候補になります。3 万円以上から申込可、10 万円以上の口座振替なら送料無料、レートは全国展開大手(Travelex・三菱UFJ ワールドカレンシーなど)や日本側空港の両替店と比べて 5 万円換算で 100〜700 円ほど安く、海外クレカ決済(3.85% 上乗せ版)と比べても明確に有利な水準です。カンボジアの大手銀行(ACLEDA・CANADIA)の USD レートとほぼ同水準で、「現地の銀行で換えれば数十円安い」レベルの差しかなく、わざわざシェムリアップ市内の銀行を回る労力には見合いません。

成田・羽田・関空・福岡・中部の各空港にも USD を扱う両替店があり、深夜便・早朝便で郵送が間に合わない場合の保険として使えます。USD は日本側でも需要が大きく、主要通貨の中ではレート差が比較的小さい通貨なので、「郵送が間に合わなかったから空港で」も大きな失敗にはなりません。ただし、平常時は郵送でゆっくり用意する方がレート・手間ともに有利です。

· For pre-departure prep

外貨両替ドルユーロ

カンボジア旅行では 米ドルを日本側で揃えるのが大原則 で、外貨両替ドルユーロの郵送サービス はその主役を務めるツールです。3 万円以上から申込可、10 万円以上で送料無料、レートは全国展開大手・日本側空港の両替店と比べて明確に安い水準(USD で 5 万円換算 100〜700 円差)、カンボジアの大手銀行とほぼ同水準。シェムリアップ・プノンペンに着いてから両替の心配をしなくていい安心感 が、治安面でも観光時間の使い方でも効いてきます。

Alternative · For frequent travelers

Wise デビットカード

現金以外の決済も併用したい派 には、Wise デビットカードが補助役として使えます。カンボジアは屋台・トゥクトゥク・アンコールワット周辺が現金前提なので Wise だけでは完結しませんが、ホテル・観光客向けレストラン・大型スーパーの決済 は Wise に寄せれば、現金として用意する米ドルの額を抑えられます。スリ・置き引き対策で財布の現金額を抑えたい方にも噛み合う選択肢です。

2. 出発当日・到着直後なら

シェムリアップ国際空港・プノンペン国際空港のどちらに到着しても、米ドルさえ持っていれば両替店を使う必要はほぼありません。到着ビザは USD で支払い、空港から市街地までのタクシー・トゥクトゥクも USD で動きます。空港内の両替所は USD・リエル両替に対応していますが、空港の USD レートは日本側よりやや劣る ため、ここでわざわざ円をドルに換える意味は薄いです。

リエルがどうしても必要な場面は限定的です。1 ドル未満のおつりはリエルで返ってきますし、1 USD ≒ 4,000 リエルで実質固定されているので両替の必要すら感じない人も多いです。「市場で小銭を渡したい」「コンビニで小額決済したい」など特定の用途があれば、空港でも市街地でも 5〜10 ドル分だけリエルに換えれば十分で、それ以上の額をリエルにすると国外で換金できず使い切りに苦労します。

両替前にチェックしたいのは 紙幣の状態。カンボジアでは 5,000 リエル以上の高額紙幣は信頼が低く、店によっては受け取り拒否される こともあります。空港・銀行で受け取った紙幣に折れ・破れがないかをその場で確認し、気になるものはその場で交換を頼むと、現地で困る場面を減らせます。

3. 滞在中に米ドル・リエルを追加するなら

シェムリアップ・プノンペンともに、滞在中の追加両替は基本的に「リエルが少し足りない」場面に限られます。米ドルが足りなくなった場合の補充は、ACLEDA Bank・CANADIA Bank の市内支店が無難で、両行ともカンボジア最大手・第二位の銀行で安全性が高く、店頭でドルキャッシングや円→ドル両替に対応しています。市内の両替商も使えますが、観光地の押しの強いセールストークやボッタクリ事例は普通にある ため、慣れていない方は銀行を選ぶ方が安心です。

タイ経由でカンボジアに入る予定がある方は、「日本円→タイバーツ→米ドル」の二段階両替 が選択肢に入ります。タイは世界レベルで両替レートが良く、タイの大手両替店経由なら、二段階で手数料を二回払っても日本国内よりトータルで有利になることがあります。ただしこれは 「タイにも行く」が前提 の組み立てで、カンボジア単独訪問の方が両替のためだけにバンコクへ寄るのは本末転倒です。

リエルが余ってしまった場合は、カンボジア国内で使い切るのが鉄則。リエルはカンボジア国外で両替できないため、空港の免税店でお土産に変えるか、出国前に募金箱に入れるのが現実的な処分方法です。両替の最後にもう一度リエルを多めに換えない、というのがカンボジア滞在中の鉄則と言えます。

損しないために押さえる3つのルール

カンボジアの両替は、シンプルな 3 ルールに集約できます。

  1. 01

    日本でリエルを探さず、日本で米ドルを揃える

    カンボジアの観光地はメニューも値札も米ドル建てが基本で、リエルはおつりとして自然に手に入る 通貨です。日本国内ではリエル取扱の両替店もほぼなく、準備すべきは円→米ドル。3 泊 4 日 1 人 700 ドル(10 万円相当)が目安で、外貨両替ドルユーロの郵送で揃えておくのが一番現実的です。

  2. 02

    現地リエル両替は最小限、5〜10 ドル分で足りる

    リエルが必要なのは 1 ドル未満のおつりが追いつかない場面 に限られます。1 USD ≒ 4,000 リエルで実質固定されているので両替損は気にしなくて大丈夫ですが、多めに換えると国外で換金できず使い切りに苦労します。空港・市街地どちらでも、5〜10 ドル分 だけ換えるのが安全圏。余ったら最終日に空港免税店で使い切ります。

  3. 03

    紙幣の状態をその場で確認、5,000 リエル以上は要注意

    カンボジアでは 5,000 リエル以上の高額紙幣は信頼が低く、受け取り拒否される店 があります。空港・銀行で受け取った米ドル・リエルともに、折れ・破れ・落書きがある紙幣はその場で交換を依頼してください。両替後にレシートを受け取り、枚数をその場で数えるのも基本動作です。観光地のセールス・ボッタクリは普通にある ため、ホテル所属のトゥクトゥク・銀行の窓口など、信頼できる動線を選ぶ方が無難です。

AREAS

エリア別に見るなら

カンボジアは現地両替商の店舗別データを十分に整理できていないため、個別エリアページは現状用意していません。代わりに、主要到着空港と市街地の方針を整理しておきます:

  • シェムリアップ国際空港(REP)・プノンペン国際空港(PNH):米ドルさえ持っていれば両替不要。リエルが必要なら 5〜10 ドル分だけ空港で換える程度で十分
  • シェムリアップ市内(ACLEDA Bank・CANADIA Bank ほか):米ドル・リエル両方扱いあり。市街地の両替商より銀行の両替店の方が安全度が高い
  • プノンペン市内:銀行支店が多く、ATM で USD キャッシングにも対応。米ドル不足時の補充先として現実的

「タイにも行く予定」がある方は、バンコクの市内専門両替商で円→バーツ→米ドルの二段階両替 がトータル最安になる場合があります。タイ単体で訪問するわけではない人がわざわざ寄り道する必要はないので、あくまでタイ・カンボジア両方訪問する方向けの選択肢です。

出発前にできる準備

カンボジア旅行の現金準備は、外貨両替ドルユーロの郵送で米ドルを揃える のが標準的な流れです。3 万円以上から申込可、10 万円以上の口座振替なら送料無料、レートは全国展開大手や日本側空港の両替店と比べて明確に安い水準です。日本の空港両替店も成田・羽田・関空・福岡・中部いずれも対応していますが、空港の両替店は郵送より 5 万円換算で 100〜700 円ほどレートが劣るため、平常時にわざわざ空港で並ぶメリットは薄いのが実情です。

カードで決済できる場面に Wise デビットを組み合わせると、現金として持参する米ドル額を抑えられます。ホテル・観光客向けレストラン・大型スーパーは Wise に寄せ、屋台・トゥクトゥク・アンコールワット周辺は米ドル現金 で動く、という役割分担にすると、財布に入れる現金量を最小化できます。スリ・置き引き対策の観点でも、現金とカードの 2 系統を持っておく方が安心です。

FAQ

よくある質問

Q1.カンボジア旅行に必要な米ドルはいくらくらい? +
A.

3 泊 4 日で 1 人 700 ドル前後(10 万円相当) が標準的な目安です。内訳は到着ビザ 30 ドル、空港〜市街地のタクシー 10 ドル前後、アンコールワット 3 日券 62 ドル、トゥクトゥク 1 日 30〜40 ドル、食事 1 食 10 ドルから観光客向けディナーで 30 ドル前後。1 日 100〜150 ドル + 入出国費 100 ドル で計算すると無理がありません。多めに換えても USD なら次の旅行で使えるので、不足するより余らせる方向で揃えるのが安全です。

Q2.日本でカンボジアリエルに直接両替できますか? +
A.

日本国内でリエルを取り扱う両替所は基本的にありません。一部の専門店で取り扱う事例はありますが、レートも在庫も期待できるレベルではなく、「日本でリエルを準備する」発想自体を捨てるのが正解です。カンボジアでは米ドルが主流通貨として動いているため、円→ドルに換えて持参し、リエルは現地のおつりで自然に確保するのが標準ルートになります。

Q3.現地(カンボジア銀行)と日本のドル両替、どちらが安い? +
A.

ほぼ同じ水準 です。外貨両替ドルユーロのレートとカンボジア大手銀行(ACLEDA・CANADIA)の USD レートは、5 万円換算で十円規模の差しかありません。現地の銀行を回る労力に見合う差ではない ため、日本で揃えて持参するのが合理的です。シェムリアップ市街地の小規模両替商はレートが分かりにくく、観光客向けのセールスもあるので、銀行の両替店の方が安全度の面でも有利です。

Q4.クレジットカードだけでカンボジア旅行はできますか? +
A.

ホテル・観光客向けレストラン・大型スーパーはカード対応 ですが、屋台・トゥクトゥク・アンコールワット周辺・市場は現金前提です。米ドル現金とカードの併用が現実的で、3 泊 4 日なら米ドル 500〜700 ドルを現金で用意し、ホテル代と高額の食事はカードに寄せるのが標準的な組み立て。海外決済手数料は VISA/Mastercard で 1.6〜2.2% 程度、ブランドによっては 3.6% 台もあるので、お持ちのカードの料率を出発前に確認しておいてください。

Q5.タイから陸路でカンボジアに入る場合、両替はどうする? +
A.

バンコクで日本円→タイバーツ→米ドルの二段階両替 がトータル最安になることがあります。タイの市内専門両替商はレートが世界レベルで良く、二回手数料を払っても日本国内より安く済む場合があるためです。10,000 円当たり 200 円程度の差で、額が大きいほど効いてきます。ただし 「タイにも行く予定がある」が前提 で、カンボジア単独訪問の方が寄り道するほどの差ではありません。タイバーツも一部はカンボジア国境付近で使えますが、内陸部では結局米ドルに換えることになります。

Q6.余ったカンボジアリエルは日本で円に戻せますか? +
A.

戻せません。リエルはカンボジア国外で両替できない通貨で、日本の両替店でも換金不可です。現地で使い切るか、空港の免税店でお土産に変えるか、出国時に空港の募金ボックスに入れる のが現実的な処分方法。リエルは 5〜10 ドル分だけ換えるのが安全圏で、余分に換えると確実に処分対象になります。少額(数百円ぶん)なら旅の思い出として保管しておくのもありですが、流通停止のリスクがあるので長期保有はおすすめしません。

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